慢性十二指腸潰瘍

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今日は私が大学を卒業し、東京で働き始めた頃から現在まで慢性的に悩まされている
「十二指腸潰瘍」について話をしたいと思います。

十二指腸潰瘍との戦いの始まり

私は田舎の大学を卒業した後、東京の銀座に程近い場所に本店を構え日本の主要都市や海外にまで支店を持つ有名飲食店に勤務することになりました。

私は本店の近くの店舗に配属され、営業時間内は常に入店待ちの行列ができるお店で新人には昼休憩も短時間での昼食のみで、先輩が昼寝をしている横で
出来るだけ音をたてないように午後の営業の準備を済ませます。
準備が終わる頃には、午後の営業が始まり閉店までがまた目が回る忙しさです。
一日が終わると、とにかくその場に座り込みたいという下半身の疲労感で一杯で週末の土曜日の閉店後には足の先から頭の先まで鉛のスーツを身に纏っているかのようです。

そして、仕事が終わると先輩と一緒に夕飯を外へ食べに行き、最初はあまり飲めなかったアルコールが日を追うごとに飲めるようになり、少量のつまみと多量のアルコールが夕飯という日常に変わっていきました。
このような生活が一年以上続いた頃から、みぞおちの下あたりにギュウッと内臓を握られるような重い痛みを感じるようになりました。

早期治療をしていれば・・・

仕事が休みの日は病院も休みで、平日は人手が足りないので「病院へ行って診察してもらいたい」とは言えず、我慢をして市販の胃薬を飲み続けていました。
最初は効いていた胃薬も段々と効きが悪くなり、最終的に真っ黒い便(十二指腸からの出血により便に血が混じって真っ黒くなる事を後で病院の医師に聞きました)に危機感を感じて店長に話をして、病院で診察を受けたところ「十二指腸潰瘍」と診断され、原因がアルコールとストレスだということを初めて知りました。
また、医師から当時の私の内臓は酷い状態で実年齢二十代に対し内臓年齢は四十代ですねと言われました。
しかし、医師処方の薬の効果は絶大で、痛みが出始めると顔を歪め、お腹をさすり痛みが治まるのをひたすら待つしかなかった毎日から、薬を飲み始めて数日で全く痛みが出なくなりました。
唯一つの欠点は、十二指腸潰瘍の薬は内視鏡検査をしてからでないと処方してもらえないという事で内視鏡検査が大っ嫌いな私は薬を処方通りに飲むのがもったいなく痛みが出た時だけ飲むようにしていました。
今思えば、この時に処方通りに飲んでおけば慢性の十二指腸潰瘍にならずに済んだのかな?という事です。
私の場合、毎年冬場になると十二指腸潰瘍が発症し暖かくなると治まるというサイクルが出来上がっていて、初めての痛みから十年以上経過した頃に受けた診察で初めて「ピロリ菌」を知りそれが十二指腸潰瘍の元凶であることを知りました。

ピロリ菌の除菌

そして、ピロリ菌の除菌をしてうまくいけば、あの慢性的な痛みから解放されると聞きすぐに除菌の手配をしてもらい、除菌を行いましたがあえなく失敗に終わりました。
でも、除菌には二種類の方法があり両方の除菌を行えば7~8割?位の人がピロリ菌を体内から追い出せると聞き期待していましたが、こちらも失敗に終わり「現在の医学ではここまでです」と私にとっては死刑宣告に等しい一言を言われてしまいました。
二十歳の頃に処方通りに薬を飲んでおけばピロリ菌にこんなに耐性を持たせることもなく除菌できたのかな?

今も私の十二指腸にはピロリ菌が冬の出番を待ち望んでいるんだろうな~。