尾てい骨骨折

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私の次男が二歳の冬に大雪が降りました。

朝食のあと早速、長男と次男を連れて近くの公園へ向かいました。

午前中の早い時間の為、公園内に私達以外誰も見当たらず、人の足跡もほとんど無く、広い公園内をふわふわで滑らかな雪面が覆っていました。

子供たちは見慣れない光景に大興奮し、雪を両手ですくって空高く撒き散らしたり、雪の上に寝ころび寝返りを打ちながらゴロゴロと転がっていきました。

新雪の雪はとても軽く、小さな雪の球を転がしていくと、直径1メートル以上の雪玉が出来、その上にやや小振りの雪玉を乗せ立派な雪だるまが出来ました。
そこへ、子供たちが目と鼻と口と腕を取り付け完成です。

その後、持参したプラスチック製のそりを持ち、公園内の緩やかな傾斜を利用してそり遊びをしました。
スピードはさほど出ませんが、2歳と5歳の息子達には丁度良い傾斜具合でした。

ここまでは絵に描いたような、親子の楽しい休日でした・・・

周りを見渡すとあちこちに人影が見られるようになり、公園の一番端に少し急な斜面が有りそこで3人の中学生位の男の子達が段ボールらしきものを使いそりをしているのが見えました。

私は子供たちを連れて急な斜面の方へ行き、男の子達の滑る様子を確認して
子供達に「滑ってみるか?」と聞いてみました。
すると長男は「僕行かない」と答えました。一方次男は「え~~」と良くも悪くのない返事でした。
そこで次男に「行ってみるか!」と誘うと「うん」と答えたのでそりに次男を前にして二人乗りで高低差はビルの3~4階位の斜面を滑り降りました。
滑り始めからかなりスピードが出て、足で雪面に抵抗をかけて減速しようとしましたがなかなか減速できません。そのまま加速しながら一気に滑り降りて、
この後減速しておしまいだと思った瞬間、そりの底から強烈な衝撃を受け、私はそりと一緒に軽くジャンプした後、雪の中へ放り出されました。
一方、次男は衝撃の後、前方に勢いよく投げ出さてころころと転がっていきました。

私は尾てい骨辺りに激痛を感じながらも、斜面の上で見ている長男や中学生に無事を装うように急いで立ち上がり次男を迎えのい行くと、全身雪まみれになった次男が「そり怖いから、もうやらない!」と顔をこわばらせながら訴えてきました。
私は次男に対し大変申し訳ないことをしたと反省しました。

私達が衝撃を受けたものの正体は大きな石で斜面から土が流れ落ちないように石で壁を作っていたもので中学生はそのことを知っていて、石のないところ滑っていたのでした。

帰宅後も激痛は治まらないので病院へ行くとレントゲンの結果、尾てい骨骨折でした。

私の痛~い思い出です。