最近の胃カメラ検査事情
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冬になると、お腹が痛くなるというのは私だけでしょうか?
私には慢性十二指腸潰瘍という持病があり、寒くなると空腹時にみぞおちの下辺りに内蔵をギューっと締め付けられるような痛みに襲われます。
そして、我慢できなくなると病院へ駆け込み「この痛みをなんとかして下さい」と懇願すると、大抵「じゃあ胃カメラの検査をしてみましょう」
という答えが返ってきます。
十数年前に胃カメラでひどい目合っている私は、「今日は取り敢えず薬を下さい」と言って次に痛くなったら今度は別の病院で薬だけもらって
胃カメラは断固拒否!です。
しかし、職場の先輩から、鼻から入れる胃カメラ検査を受け大変良かったという話を聞きました。
長年胃カメラを拒絶し続けてきましたが、医学の進歩により胃カメラも進化を遂げていたのですね。
そこで、最近の胃の検査方法について調べてみました。
最近の胃の検査方法
バリウム検査
これは職場の年一回の健康診断で毎年受診していますが、簡易的な大雑把な検査方法という認識でしたが実際は胃の全体像を観察でき、さまざまな角度からレントゲン撮影をすることで見落としを最低限に抑えられるそうです。
また、胃ガンの中でもたちの悪いスキルス胃ガンという粘膜の下をもぐってガン細胞が広がっていく性質があり、表面的な内視鏡の検査では見落とされやすとされていますが、バリウム検査ではその異変を見落とすリスクが軽減されるそうです。
一方、デメリットは造影剤であるバリウムを飲んで食道、胃、十二指腸を映し出す検査のため、胃の状態を詳細に把握することは難しいと考えられています。
また、発泡剤を飲んだ後のゲップが我慢できないとか、検査台の上でぐるぐる廻され気持ち悪いとか、検査後にバリウムが出尽くすまでに、何度もトイレに通いその度に腹痛を伴い辛い思いをするなどです。
胃カメラ検査(口から)
胃カメラの大きさは直径10mm程度の太さがあり、その太さゆえのカメラの解像度、操作性、視野角(観察できる角度)また、鉗子孔(病変があった時に組織を採取するための道具が通る部分)の大きさなど、トータルの観察力という点で鼻からの胃カメラよりも優れています。
デメリットはなんといっても、舌の根元にケーブルが当たる事で咽頭反射により吐き気が起こることがあるということです。
胃カメラ検査(鼻から)
直径5mm程度の太さのケーブル(鉛筆よりも細い)口からの胃カメラの半分程度で、見た目にも安心感があります。
メリットとして鎮痛剤注射をせずに済み、自分自身でもモニターをチェックして症状を確認する事ができます。
また、舌の根元を刺激しないので吐き気が起こることが少ないです。
デメリットは鼻の中が狭いと痛みが出てしまう事もあります。
また、すぐに止まりますが、鼻血が出るケースもあります。
カプセル内視鏡検査
超小型カメラを内蔵した長さ26mm×幅11mmのカプセルでビタミン剤のように口から飲み込むだけの内視鏡検査です。
検査方法は
- 病院でアンテナを腹部に貼付し、記録装置をベルトで腰に付けます。
- カプセル内視鏡を適量の水で飲み込みます。
その後は職場やご家庭に戻り日常生活を過ごすことが出来ます。 - カプセルは消化管を通過しながら画像を撮影し、画像を記録装置に転送します。
- およそ8時間後、病院に戻り、アンテナと記録装置を返却します。
- カプセルは排便時に、体外に排出されます。
気になる料金ですが、保険が適応されるので3万円くらいになります。
ただし、医師が必要と判断した場合のみ、保険適応で自由診療の場合は10万程度かかるそうです。
口からの胃カメラでひどい目に合った私には、まさに夢のような検査方法ですね。
あとは誰もが保険適用になればですね~
近い将来、胃カメラが苦痛とは過去の話という日がくるんでしょう
このカプセルは約8時間にわかり小腸までの消化管のカラー写真を毎秒2コマ撮影します。
まとめ
最新の検査は
いろいろな検査方法があり、それぞれ一長一短ありますね。
ご自分に合った方法を検討してみて下さい。